
2月23日〜26日まで、福岡県久留米市でリスクマネージメント研修が開催された。今回の研修は、各支部で国際認定のリスクマネジメントトレーニングを受講する必要があり、研修受講資格者が不在となると今後の派遣と開催において支部に不利が生じるため、私が参加することになった。参加者は、国際とインドネシアからトレーナー1名ずつ、インドネシア参加者2名、日本協会3名、関東支部3名、東海支部1名、関西支部3名、そして九州支部3名の計17名で4日間の研修だった。
CISVリスクマネジメントに長年携わる参加者と今回の研修が初参加者の双方が含まれたが、ビギナーの視点から報告したい。研修内容はCISVリスクマネジメントの基本的な理念の導入から入り、リスクマネージャーの役割、CISV国際で決められているルール、Child Safeguarading Policy and Procedure 等の基本事項から、実際に起こりうる問題事例を議論し合う内容であった。今までは支部活動の一部分しか把握できていなかったが、支部―日本協会―国際の組織図が明確になり、基本理念に支えられ日々のキャンプが存在することと、多岐に及ぶリスクマネージメントの役割の大きさを認識することができた。
今回の研修は全て英語であり、一日8時間の英語漬けとなった。日常英会話とは異なり、CISVの知識が伴わないと内容に追いつけなくなってしまう。しかし参加者同士の助け合いで、通訳時間(Translation Time)で理解不足を補える環境に感謝であった。
新型コロナ感染症パンデミックは、CISVにとって大きな打撃であった。国と国を繋ぐ対面交流が途絶え、交流できたとしてもコミュニケーションの距離感を常に考えなければならない。今回は、国際からの参加者を含め、全員対面での研修であり、やはりCISVは対面コミュニケーションがあってこその活動だと感じた。初日の参加者同士の距離感は、最終日には旧知のFriendに変わる。この体験に基づく global friendshipこそが、CISV平和教育の原点であると、再認識できる時間であった。子どもたちが安全にキャンプできるようサポートすることが、リスマネの役割に違いないと、難しい内容の講義を4日間受講した初心者の感想としたい。