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オンラインSTEP報告

10年目のSmile Tohoku Empowerment Project(STEP)

島崎裕介(モザイク部会長)

2021年5月19日

 

先日3月27日(土)にSTEP(Smile Tohoku Empowerment Project 東北支援プロジェクト)のオンラインイベントを開催しました。震災後2011年7月から始まり、今年で10年を迎えるSTEPですが、コロナの影響により、オンラインでの実施となりました。

その内容について、仙台在住の安本賢史さん(けんし)とプランニングを行ったのですが、けんしはSTEPから派生した、2012年のIPPに、当時中学生1年生で参加してくれており、プランニングをしながら10年という時の長さを感じ、とても感慨深いものがありました。

最終的に4人の方にお話を伺う形で進めることになったのですが、実は全部で8名の方にインタビューのお声かけをしていました。様々な事情で4名になりましたが、本当にお話を聞いていただきたい、魅力的な方々が、宮城にはたくさんいらっしゃいます。次回、STEPがツアー形式で開催できることになったら、ぜひ足を運んでみてください。

旧大川小学校で語り部を続けていらっしゃる永沼さんからは、災害時に自分の身をしっかり守ることが、大切な人の命を守ることにつながる、というお話を、震災の実体験から語っていただき、家族で防災について話し合っておく重要性を学びました。

仙台在住のCISVerみやこさんには、「震災から10年経って『心の復興』が進み、いろんな変化や困難に対して、自分で考えて対応・適応ができるようになった」とコロナの時代にも活かすことのできる前向きなメッセージをいただきました。

ゆりあげ朝市の櫻井さんからは、「よそもの」と一緒に街を盛り上げていく、と力強く宣言していただきました。また、震災で失った人命に関しては「人災」であると、子どもの時から、天災の恐ろしさを伝え、防災に関して教育を行う必要性を語っていただきました。

子どもたちに滞在・体験型のプログラムを提供しているMORIUMIUSの安田さんのお話の中では、「目の前の子どもとの出会いを大切にして、ひとりひとり丁寧に接することで、おもしろい未来が生まれていく」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。

4人の方のお話の中で、個人的に心に残ったことを書きましたが、お話を聞く方によって、様々なことを感じることができる内容だと思います。YouTubeで見逃し配信も行なっていますので、ぜひご覧ください。

「東日本大震災を忘れちゃだめ、風化させてはいけない」と言いますが、恥ずかしながら私自身は阪神大震災も、中越地震も、熊本地震も、広島の土砂災害も、日常生活で思い返すことはほとんどありません。そんな中で、1年に1回、みんなと一緒に自然災害について、過去・現在・未来について、考えることのできるいいきっかけがSTEPだと思います。

私たちが住んでいる宮城県には、おいしいものがいっぱいあって、きれいな風景がたくさんあって、おもしろい人たちがわんさか集まっています。そういった楽しいものも含めて、今後もSTEPで紹介していきますので、ぜひ楽しみにしていてください。

インタビュー動画&STEP振り返り】

 

【オンラインSTEP見逃し配信】