STC(スタッフ養成)部会では、2021年3月20日・21日の2日間の日程で、オンライントレーナーズ研修を行いました。2020年度の対面キャンプは新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため中止になり、2021年度の国際プログラムに関しましても入国規制の緩和が見込めないため多くが中止となっています。まさに、世界各国のCISVにとっても「イレギュラー」な2年間になるのではないでしょうか。
STC部会では、コロナ禍の中で、2022年度以降のスタッフを育成するトレーナー不足を課題として抱えていました。そこで、今までキャンプを経験したパストスタッフに声をかけ、一度気持ちを揃えるとともに、「with」コロナの状況下における研修の方法について考える機会を作りました。当日は、部会メンバー含め約20名のパストの方々に参加していただきました。
研修では、2020年冬の関東オンラインキャンプの実施報告会や、オンライン上で「CISVらしい」研修を行う方法について実際のプランニングを含め話し合いました。パストの中にはトレーナーとしての経験がない人が多かったため、来年度へ向けた足並みを揃える良い研修になったと思います。実際の研修のロードマップを支部ごとの事情に合わせて考える時間もあり、支部内での繋がりも強めることができました。
CISVは、70年近く続いている世界的にも大規模な平和教育団体です。日本協会としても、1957年の設立以来、64年間国際プログラムの開催や子どもたちの派遣を通して、活動に貢献してきました。私は、「平和教育」という言葉に対して常に「自省的」でなければいけないと考えています。なぜなら、何を平和と捉えるかは、自分の立っている位置で異なるからです。異なった平和観に対して優劣をつけることは、もはや平和教育とは言えません。そして、それを実践していく組織としてもどこかで立ち止まって省みるタイミングが必要だと考えます。コロナウイルスの感染拡大によって、国際プログラムができないのは、非常に残念ではありますが、STC部会含め、CISV JAPAN全体として、今の立ち位置を省みる良い機会ではあります。
今回のSTC部会主催のトレーナーズ研修を、このタイミングで行ったことは、とても良い機会になったと考えています。