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STCトレーナーズ研修参加報告

「オンラインでのトレ研。

CISV新時代へ向けて」

小野加奈子(東海支部LTC/STC委員)

2021年5月19日

国際的な交流が難しく、国内での集まりも思うようにいかない昨今、CISVとしての活動は大きく制限されています。しかしそんな状況だからこそ、次の世代へと繋ぐために新しい形を模索していくことが必要です。今回のトレ研に私はトレーニーとして東海支部から参加しました。久しぶりに顔を合わせる他支部のみなさんとセッションをしたり意見を交わし合ったり、その中で多くの新しい気づきや経験を得ることができた貴重な二日間でした。

 

参加してみて率直に感じたのが、当たり前のようですが、ツールの特性を理解して必要な場面に応じて使えるように準備することの重要さです。これはトレーニングを主催する側はもちろん、参加者にも必要なことだと感じました。今回はzoomでの開催でしたが、インタラクティブな体験の場を作り出すためには一人一人が操作に慣れておくことが重要になってきます。例えばホワイトボード機能を使えばグループ内の複数人で同時に作業することが可能になりますが、慣れている人とそうでない人で参加度に格差が出てしまうかもしれません。実際に、今回はトレーナーが意図した場面でスムーズに機能を使うために練習の場を時間外で設けてもらいました。このようにノウハウを共有して、みんなが研修に集中できるような環境になるといいと思います。

 

また今回のトレ研を通じて「オンライン研修」に対する考え方も変わりました。対面とオンライン上での研修を比べるとどうしても不自由な点や制限された部分にばかり目がいってしまい、肝心の内容や「楽しむ!」という気持ちを置き去りにしてしまいます。そのため、従来のトレーニングやアクティビティを再現しようとするのではなく全く新しいもの、別物だと捉える方がうまくいくように感じました。対面の場合は共有する空気感や雰囲気も含めて「体験」になるので、コンテンツのほかにも感じるものがあります。一方zoomでのセッションはその場の雰囲気よりもコンテンツに没頭するような作りになっていることも分かりました。この違いは優劣のつけられるものではなく、むしろ両者の利点を活かしながらこれからの時代の活動に活かしていくべきものだと感じます。今回、オンライン上でのセッションやエナジャイザーの新たな可能性を模索しましたが、これから先もっとたくさんのアイディアを出し合いながらレパートリーを増やし、CISVの新時代を迎えていきたいです。