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インタビュー アルバロさん

がんばれ日本!

2012年7月3日

Alvaro Cedeno

CISV日本協会ニュース第4号(2012年7月)

『がんばれ日本!』

在日コスタリカ大使 Alvaro Cedenoさん

CISV歴を教えてください。

母国のコスタリカでも、また国際レベルでもCISVには大いにかかわりました。ビレッジには6回(リーダー4回、ディレクター1回、インターナショナルスタッフ1回)参加しました。1998年には、コスタリカで開催したIPPに参加しました。

国際レベルでは、国際総会(AIM)に5回参加しました。3回はCISVコスタリカの国際理事として、2回はILTC (International Leadership Training国際指導者養成委員会)委員長としての参加です。APRW(Asia Pacific Regional Workshopアジア太平洋地域研修)のTTT(Train the Trainers指導者研修)に2回参加しましたが、そのうちの1回は2004年末から2005年に日本で開催されたもので、この時が初めての来日でした。

CISVコスタリカでは、会長と副会長をしました。また指導者養成委員会のコーディネーターにもなりました。

CISVにかかわるようになったのはどうしてですか?

親友が11歳の時からCISVに参加していて、私が23歳の時にCISVに参加したらどうかと声をかけてくれたのです。それで1997年にリーダーに応募しました。その後の10年間はCISVにはまりました。特に最初の5年間は、CISVのために週30時間も費やしていましたから、まるで仕事のように働いていたように思います。

CISVで最も心に残る思い出は?

言うまでもありませんが、2003年末から2004年にかけてインドで開催されたキャンプで、私の妻となったタウリに出会ったことです。このキャンプは私が参加した最後のキャンプでもあります。CISVerと結婚するということは、CISVの考え方が家庭内においても生かされるということで、とても素晴らしいことだと思っています。(編者注:タウリ夫人は2012年宮城県で開催された日本初のIPPのディレクター、STEP-IPPトップ写真左端です。)

CISVをきっかけに自分が変わったなと思ったことはありますか?
それはなんですか?

ミニキャンプ、委員会から国際キャンプまで、あらゆるCISVでの経験の一つ一つが、人生を変える経験そのものでした。CISVのプログラムでの体験は毎回いつも新鮮ですが、終了すればその世界はそれでおしまいです。ですから瞬間、瞬間を精一杯大切に過ごす、ということを学びました。現在、毎日の生活の中でこの生き方が、何をするにも私の信条となっています。

また、CISVによって”地球市民”になりました。世界中のどこに行っても、どこに住んでも、その土地の文化になじみますし、その土地を離れても、その固有の文化は、私の身に残ります。今、少しずつですが、どうやら私は日本的になっているようです。

在日コスタリカ大使としての生活はいかがですか?

CISVの体験が役に立っていますか?

大使というのは、赴任している国のCISVに参加しているようなものです。文化の違いに配慮しなければなりませんし、異なる文化背景を持つ人々と信頼関係を築かなければなりませんし、いろいろな違った食べ物を口にしなければなりません。

色々な意味で、CISVがなければ私は日本に滞在することはなかったでしょう。CISVとのつながりもあって、コスタリカ大統領は私を日本大使に任命しました。CISVでは、外交官としての振る舞いに必要なことをすべて学んだように思います。たとえば、『こんにちは』とか『ありがとう』をいろいろな言葉で言えますが、このことはほかの国の外交官たちと信頼を築くのに役立っています。

CISVはあなたにとって、一言で表すとしたらなんでしょう?

CISVは私が通った学校の中で一番大切な学校です。それは妻も含めていえることですが、世界中に散らばる沢山の友達と、いつまでも続く大切な関係を築くことが出来た学校だからです。

日本のCISV会員にメッセージをいただけますか。

CISVは、日本の未来のリーダーを育成するのにふさわしい、すぐれた団体だと思います。健全で、また安全で、監督の良く行き届いた環境を提供するだけでなく、異文化間でも適応できる貴重な能力を身につけさせてくれます。また異なる文化背景を持つ人たちと、いつまでも続く親しい関係を築ける能力を育てるのです。

がんばれ日本!