サイトへ戻る

CISV Journey(ウェビナー)に参加して

矢澤豊(第9回CISV Journeyゲストスピーカー)

2021年12月13日

コロナ禍、2年目の夏。そろそろヒキコモリにもアキラメが入ってきて、イラダツことにも倦怠感を覚えてきた2021年7月の某日。CISVのウェビナー・チームの方からお声がけをいただき、私のCISV体験をお話しさせていただく機会をいただきました。

 

私のCISV初体験は1986〜87年、ニュージーランド、クライストチャーチへのインターチェンジ。自分が歳をとったことは自覚していたものの、いざ前世紀、80年代のあれこれを思い起こしてみれば、流れた歳月に感慨ひとしおで、おもわずZoomで録画されていることも忘れて、しばし呆然としてしまいました。

 

齢五十を超えて、またキャリアの転換期に達したのか、最近自分の履歴書の提出を求められることが多くなりました。20代のイギリス留学、資格取得を経ての実務経験、30代〜40代も引き続きその大半を香港、ニューヨークに過ごし、合計21年余りを海外で過ごしたことになります。

当然聞かれる「なぜ」という質問。自分の特異な経歴を、あたりまえに理解されるように答えることにいつも困難を覚え、自分の「わかりやすい」回答にも違和感を感じます。

 

今回、自分の大昔のCISVのルーツを披露し、それを理解してくれる皆さんに聞いていただけたことで、そのもどかしさがいっぺんに氷解しました。思春期にCISVに出会って以来、私の経歴は、CISVが教えてくれた「遠くの人と繋がることの喜び」そして「人と人を繋げる喜び」に突き動かされていたのだと。

 

奇しくもコロナのもとで発達したZoomというメディアを介し、はなればなれの人たちがバーチュアルに会した場で、そんな自分の思いに気がつけたのも、何かの縁かもしれないですね。

 

気がつけば、ロンドンで育った我が子も、まったく私とは無関係の縁をたどってCISV(ロンドン支部)に出会い、そこで育んだ友達のつながりに恵まれて成長しました。ついには親子のつながりまでCISVのお世話になっている現状。本当に感謝の思いでいっぱいです。

 

今回は、本当に素敵な企画にご招待いただき、ありがとうございました。