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CISV Journey(ウェビナー)

第2部第1回報告

「変化を、舵取り」報告

米田(後藤)真央(関東支部、ウェビナー実行委員)

2021年5月19日

 

第II部で取り上げる1970年代から2000年頃までは現在当然のように存在するプログラムが数多く始まっていった時代とも繋がります。その時代に日本・国際の前線で活動していた母ですが、20年以上CISVの現場からは離れており、まずはかつての記憶を掘り起こしてもらうことから始まりました。「昔のことだもん。忘れちゃったわよ〜」なんて言ってる母の背中を押しながら、2021年3月28日、CISV Journeyはいよいよ第II部に突入しました。今回から新シリーズの講師を務めるのは後藤絢子、実行委員の私は娘に当たります。

ウェビナー実行委員一同とのディスカッションを重ね、取り上げたいトピックのアイディアを出し。。。積み上げてみるとそのボリュームの多さ、幅の広さに改めて呆然とするのでした。

何を取り上げて、どうストーリーを紡いでいくのか。それはあたかも埃をかぶった薄暗い屋根裏部屋の中をみんなで探検していくような、そんな感じでした。

誰に何を伝えるのか?どうやって伝えるのか?当時と現在をどうやったら繋げられるのか?

プログラムの軸から切っていく、という基本方針を定めてから、素材を集めて行きました。同時並行で、主観ではなく客観的事実を調べる為、過去の帰国報告集を読み漁り、データも集計して、そこにある事実から読み取れる何かを積み重ねていく作業にも時間を掛けました。

インタビューはZoomでの実施。撮った動画を編集し、そこにあてていく語りの内容を精査し、やっと形になったのが本番5日前。五里霧中の中でようやく形が見えてきた!やれやれ…と皆が思ったその日。初めての通しでのリハーサルをモニターしてもらったところ・・・これじゃ、途中で離脱しますね。長すぎるし、分かりにくい。伝える事が多すぎては伝えたい事が伝わらない。

息が詰まるようなミーティングの空気の中、ようやく見えたトンネルの先の光が一気に消えてしまったようなクラクラするような絶望感。どうするんだ?これじゃ間に合わない…。尺が長過ぎる。あと⅓はカットしないと収まらない!あと5日しかない!!!

しかしながらここで誰も諦めないのが実行委員メンバーのすごいところ。翌朝から、猛烈な勢いで修正作業が始まりました。

盛り沢山な内容をどうやって絞り込むか、わかりやすさ、見やすさ、伝わりやすさを追求して修正につぐ修正。夜中過ぎまで連絡を取り合い、連携し合いながら、昼も夜も誰かがバトンを引き継いでどんどんブラッシュアップされていきます。

発表に合せたビジュアルの刷新、構成を練り直し、内容を研ぎ澄ましてシンプルにシンプルに…

トーク部分は母とIKEが朝に昼に夜まで猛特訓。前日も当日もギリギリのギリギリまで微調整、修正、練習を繰り返し・・・そして迎えた本番でした。

この圧倒的な熱量はどこから来るのか?何故ここまで頑張れるんだろう?

それはやっぱり楽しいからなんですよね。コロナで止まってしまった現在、オンラインのイベントではあるけれど、これは紛れもなくCISVの現場でプログラムを企画している、という事。それぞれがCISVって何なんだ?という事を深く深く掘り下げていった日々でもあったように思います。

母の経験を娘の私が整理して、祖母の写真で記憶を呼び覚ます。

なんと贅沢でかけがえのない時間を共有しているんだろう・・・と思う瞬間が多々ありました。正直娘としては自分の子供の発表会よりもハラハラしておりましたが。。。

インタビューに快く協力していただいた皆様、未完成の内容に愛ある貴重なコメントをしてくれたマコト、メイ、本当にありがとうございました。

屋根裏の探索からスタートした第II部第1回。CISVという深くて大きな、豊かな世界を突き詰めていくジャーニーはまだまだ続きます。さぁ、次回はどんな新しいアイディアと切り口でCISVを考えていくのでしょうか?次回も是非お楽しみに。

 

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