CISVのアジア太平洋地域の会議が、昨年に引き続き今年もオンラインで開催され、19カ国から約50人が参加しました。世界的なコロナ禍の影響で、2021年も夏のプログラムが中止になり、冬のプログラム開催は今後の状況をみて判断することになっています。これまでとは全く違う状況が2年も続き、CISVをどう存続させていくかが重要な課題になっています。この会議ではCISVの現状報告と今後どのように対応していくかについて以下のような提案がなされました。
1. 2021年度対面での国際プログラムの夏開催は中止になったが、国内の参加者のみに限定したプログラムを開催することは選択肢の一つ。その際は通常の国際プログラムと同様の手順で行うこと。
2. CISVが今検討している代替プログラム
対面のプログラムの代わりに以下のような代替プログラムが検討されている。
1) Active Global Citizenship Challenge:
ソーシャルメディアを使って、CISVの教育プログラムを行う。
2) Global Mosaic:
CISV internationalがMosaicを計画し、それに基づいて各支部がそれぞれの地域で実行する。
3) Virtual Family Exchange:
2つ以上の国の間で家族同士をつなげたオンラインアクティビティを行う。
(これらのプログラムに関して詳細が分かり次第支部を通して皆さんにお知らせします。)
3. Safeguarding Online Training
昨今安全対策が益々重要になってきている。プログラム及び支部活動をより安心、安全に運営するためにCISV全体で認識を統一することを目的としたオンライントレーニングを提供することになった。対象者はJC/リーダー/スタッフ/トレーナー/リスクマネージャー/支部役員及び委員。
また会議ではPACE(Peace and Cross-cultural Education Foundation)の補助金を受けたプログラムの発表がありました。
・Indonesia (Mosaic) ゴミ問題
ゴミは埋め立て/焼却をしているが、埋め立てるとメタンガスの発生が問題になり、また、過去には埋め立てのゴミを正しく処理していなかったために土砂崩れが起き、近隣住民が多数死亡する事件も起きている。そこで、リサイクルをする意識を育てるためにカタブミというリサイクルセンターと一緒に以下のような活動を行った。
台所から出る野菜の切れ端から野菜を再び育てる
果物の皮から洗剤を作る
使ったクッキングオイルからロウソクを作る
・ANZAC
年に一度ニュージーランドとオーストラリアのJBが集まってキャンプを開催。今年はニュージーランドのJBは実際に集まり、オーストラリアのJBはオンラインで参加し、活動を行った。
新しく事務局長になったTanyaの挨拶の中で、今CISVは会員の皆さんの助けが必要で、色々な専門知識を持った方がいたらぜひ協力をお願いしたいとの依頼がありました。
最後に、今回の会議は、ReCo(Regional Coordinator)[アジア太平洋地域の調整役]である木村緑さんとフィリピンのBobitが司会進行をしてくださり、会議が無事終了したことを報告させていただきます。