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ビレッジ参加報告

「四つの大きな学び」

(2019年8月4日~31日 カナダ)

2020年4月5日

 一回目のホームステイはピーチがいたので英語に困ることはほとんどありませんでした。しかし、ホームステイが終わってキャンプインしてから、英語で話しかけられることが多くなり、キャビンの中やアクトの最中は英語が理解できない、自分の意見を話せないということが何度もありました。その時、ジェスチャーで伝える、相手にジェスチャーで伝えてもらう、ということが唯一の解決策でした。この体験をしたおかげで、言葉は通じなくても、心が通じ合えば物事は通じるということを学びました。

 ただ、言いたいことが通じるようになると、どうしても生じてしまう問題がありました。相手の性格が分かってきて、あの人は自分の好みではないと考えてしまうことです。実際、キャンプでそういった状況を目にしました。例えば物の交換をする時に、わがままな子がいたことです。もしも自分だけ交換を拒否されたら、だれでもいやな気持になって当然だと思います。そのことがあったのは、キャンプの初めの方でしたが、その子は色々なアクトの後は、いじわるをしなくなりました。

 難民のアクトでは、難民の現状(命の危機・差別など)を深く知りました。僕はいつも何気なく幸せに生活していますが、それがぜいたくということを知ったので、母をはじめお世話になった人には感謝するべきだということに気付きました。さらに、どんなに小さなことでも、難民の人たちにとっては、大きなことにつながるので、小さくても何でも行うことが大切だと知りました。ペットボトルキャップをリサイクルに回すことは、途上国の子供たちにワクチンが届けられるようになるので、これからも続けていこうと思います。

 友だちと仲良くするうえで大切なことを学びました。僕はキャンプで最初に仲良くなった男の子と服や帽子を交換しました。二回目のホームステイも一緒に行くほど仲が良い子でした。しかし、他の人のいじりで、その男の子と日本のデリゲーションの仲が気まずくなり、とても残念でした。一方はただ面白がってふざけただけでもそんなことになってしまうことがあると知り、周りのことをよく考えて発言や行動をするべきだという事を学びました。

 キャンプでの最後のアクトは、キャンドルナイトで、キャンプの思い出を話しました。一か月は僕にとってすごく短く感じました。別れる時、みんなとハグをしました。もう会えない人もいると考えていたら、泣いてしまいました。仲良しだった男の子たちは、とてもやさしい子たちなので、やさしく僕の背中をさすってくれました。その子たちも僕の涙につられて泣いていました。

 僕はこのキャンプで大きく分けて、四つのことを学びました。一つ目は、心が通じれば、何でも伝えることができ、伝えようとする気持ちと、理解しようとする気持ちがあれば、何でも何とかなるということです。二つ目は、友達を傷つけることはしないということ。差別などせずに、ちゃんと相手のことを考えて、冷静に対応すると、どんな人とでも最後には仲良くできるということです。三つ目は、難民の支援の大切さです。難民の現状をよく知り、今僕達にできることは、どのようなものであろうができるかぎり行いたいです。また、こんなに良い生活ができていることを家族に感謝しています。四つ目は、友達に感謝すること、出会いもあれば必ず別れもあるので、一緒に何かをしてくれたら、感謝をしたいです。いつでも敬意を忘れずに、生活することにも努めたいです。

 この四つの学びを今後の友達関係や、今の僕の生活などにつなげていきたいです。

東海支部 ヨッシー