このキャンプは一カ月あり、参加するに当たって僕は目標を持って行きました。
それは『外国の人と交流をして、友達をいっぱい作り、キャンプが終わってからも交流したい』と思ったからです。
最初のホームステイは日本人三人だけでホストファミリーの家でお世話になりました。色々大変だったけど、英語で『手伝いましょうか』とかを言えたことが良かったです。三泊四日のホームステイはアッと言う間に終わってしまいました。
ホストファミリーと別れてキャンプインし、各国の人に会いました。キャンプする場所は中学校でした。そこで同じ部屋になったスペインのヌノとオーストリアのニコと初めに友達になり、そこからエクアドルのダニエルとサイードと仲良くなりました。
そして、多くの仲間と一緒にアクティビティを多くやり、みんなで協力することを知りました。
アクティビティでは「フラッグを取るゲーム、リッチ&プアー、ピースウォーピース、不自由な人の一日体験」をしました。その中でも心に残ったものを書きます。
まず「リッチ&プアー」というアクティビティです。
リッチは金持ち、プアーは貧乏の事です。リッチの方はご飯の量も多く、手伝いの人がいてご飯を持ってきてくれたり、卵を上から下に落としても割れないようにするために、プアーよりも多く配布されている材料を工夫して使う事もできたり、プアーが仕事をしている時も遊んでいたりと『差別』がありました。また、プアーがリッチの悪い事を言うと警察にたい捕されたりしました。
僕はリッチの担当で最初はちょっと楽しかったけど、プアーの事を知り、ちょっと食べ物を分けたりしようと思い、パンをあげたら、そのプアーの人が食べ物を持っていたり食べている事が警察にばれるとそのプアーの人は捕まってしまうので、こっそり「ちょうだい」とか逆に「くれないで」と言われました。
でもその時思いました。『何で見つかったらろうやに行くのかなあ』ということです。それがなかったら「ケンカもないのになぁ」と思いました。
次は「ピースウォーピース」です。
それは平和戦争平和という題名で、最初ゴミで町を作り、どの町が一番になるかみたいな競争をしました。
二時間くらいかけてゴミで町を作りました。作り終わって他のチームの町を見に行きました。そして見終わったら急にこんな事を言われました。
「他の町を壊してもいいよ!動かしてもいいよ!」と言われ、他のチームは自分の町が一番になりたくて壊していたけど、僕のチームは僕が『壊さないで』と声をかけ、分かってくれて何も壊さないし動かしませんでした。
そして、他のチームの町を見終わって、僕たちのチームの町へ帰ってくるとメチャクチャに壊されて悲しくなりました。
その事に対して全員で話し合いをして、最後にピースサインにして写真を撮りました。
不自由な人の一日はとても大変で、僕は足から腰まで胴体が引っ付いてしまっている人の体験をしました。
そうするとずっと同じ行動をしなきゃいけないし動きづらい事が分かりました。二人で行動している時にドアが閉まり、指をはさんでしまい内出血しました。けれどその体験ができたことで、毎日その生活をしている人のことが知れました。
アクティビティを通して、とても楽しく色々と学ぶことができました。
オーストリアでのキャンプを通して、外国の子と交流ができたことや友達となった子の国へ行ってみたいと思うようになりました。
(東海支部 ハピー)