サイトへ戻る

国内キャンプ報告

国内キャンプディレクター 伊藤 翔生

2022年11月21日

 

キャンプ3日目時点で、累計体調不良者7名。頭の片隅に「中止」という二文字が何度も出てきました。ただ、参加してくれたキッズ、ユースのためにできることをしようと、目の前の事態に全力で取り組み、多い日で、2万4千歩歩いた日もありました。山場が過ぎた6日目の一斉抗原検査。全員陰性!!!

コロナで3年間国際キャンプが行われていない状況で、感染が再拡大している中でのキャンプでした。2022年7月31日(日)から8月14日(日)までの15日間、兵庫県の神戸市立自然の家の六甲施設で行われました。参加者は10歳から15歳の29名とスタッフ5名リーダー4名でした。CISVでは異例の異年齢が混在するキャンプで、ビレッジ(以下VL)へ参加するはずだったキッズと、ユースミーティング(以下YM)、ステップアップ(以下SU)へ参加するはずだったユースが2週間を共に過ごしました。キャンプでは、VLのキャンプスタイルをベースとし、YM、SUのユースに対しては、ディスカッションやプランニング、ハンドリングなどの機会を提供し、複合的なキャンプを行いました。また、各支部からの参加者で、予めチームを編成して来ることができなかったため、デリゲーションがないままキャンプがスタートしました。キャンプに来てから、デリゲーションを編成し、イマジナリーカントリーというアクティビティで、スタフジナビア共和国(スタッフ)、The Morry 帝国(V Lキッズ)、LENNIMY( VLキッズ)、フルーツ共和国( VLキッズ)、りほちとなぎSunny主義Hiで民ももか国( YM・ SUユース)、長袖連邦共和国( YM・ SUユース)という国が誕生しました。何から何まで今までの常識が通用しないキャンプでした。これまでに経験した、国際キャンプやJB活動、LTC・STCなど全ての知識やテクニックを生かして行ないました。

キャンプが始まり、エナジャイザーやアクティビティをすると、一気に子ども達が打ち解けていきました。感染症対策で、マスクをしたり、接触や共有物を避けたりと障害が多い中、今まで当たり前に行なっていたアクトを見直して、工夫を凝らして行いました。気付くと、長い廊下を歩く時、ご飯を食べる時、起きている時間の全てでキャンプのことを考えていました。

最終日前日。みんなで楽しい思い出づくりをしようと企画したキャンプファイヤー。エナ祭りをして、マシュマロを焼いていると、肩を組み合って涙する参加者が何人もいました。この2週間、スタッフとリーダーで考え続けてきたことが実を結んだのだと感じました。従来のキャンプに参加することができなかった参加者に、CISVらしいキャンプを提供することができて、とても嬉しく思います。

このキャンプを企画し支えてくださった実行委員の皆様。開催を決めて実動で協力してくださった関西支部の皆様。すぐ駆けつけて24時間体制でお手伝いしてくださった方々。常にスタッフを助け支えてくれたリーダーのみんな。前例のないキャンプを一緒に作り上げてくれたスタッフのみんな。そして、参加してくれたキッズ・ユースのみんな。この国内キャンプに関わってくださった全ての方に感謝しています。

We Love CISV!!!!!