私は英語がしゃべれない。別にそれでいいと思っていた。なぜなら、ビレッジの時、しゃべらなくても友達ができたからだ。また前と同じようにやればいい !(^^)!と、簡単に考えていた。出発当日、前回の経験から私はみんなより余裕を持っていた。
しかし、スペインに着いて、ビレッジと違うと瞬時に気が付いた。
まず、何を⾔っているのか、全くわからない。わからないから、どう返事をしたらいいのかも、わからない。
ホームステイ中は、ずっと他のメンバーたちに頼ってばかりだった。だから、正直キャンプで友達をたくさん作ると考えていることより、英語がしゃべれないという不安が断然⼤きかった。
キャンプ地に到着後、いろいろなデリゲーションの⼦が集まり、緊張する中、なぜか余裕だった。
「 なんだ、ビレッジと⼀緒じゃん。」
しかし、現実とは違った。同じルームメイトたちが何をしゃべっているのか、やはり...理解できない。
⼀⼈ぼっち。
その時の私にはぴったりな⾔葉だ。
⼀⼈だけ英語がしゃべれない。とてもさびしい気持ちでいっぱいだった。唯⼀、落ち着けるのは、デリゲーションタイムのみ。アクティビティの説明も、何を⾔っているのかわからないし、ご飯の時も何を質問されているのかわからない。そして、なぜか⽇本のデリゲーションを⾒ると、涙が出てきた。みんなに⼼配させたくなかったので、気づかれないように。
でも、キャンプ3⽇⽬のアクティビティが終わった後、わかが「せいら、⼤丈夫??」と聞いてくれた。
⼤丈夫ではなかった。でも、「⼤丈夫だけど、なんで??」と、答えてしまっていた。
優しくわかが「なんか様⼦がおかしいよ。」もう、泣きそうだ。
とりあえず、階段のところに座って、「何かあったの?」と⾔われた瞬間。ためていた涙がどっと、あふれてきた。⼼配させてしまう。困らせてしまう。
でも、わかは私をハグしてくれた。れいこも、ジュリスもきてくれた。ジュリスは「⼀⼈で抱え込まないで、みんなに打ち明けて」と。なんとなく、そう⾔っている気がした。
わかも以前、同じことで、悩んだことがあって、今もあると教えてくれた。
「だから、せいらだけと思わないでね!」
涙が⽌まった後、プランニングリーダのセブに、今、何のアクトを考えているのか、聞きに⾏った。
わからないままじゃ、ずっとわからないままだから。
セブに、理由を話したら、次からは私が理解するまで、付き合ってくれると、⾔ってくれた。私もわからないことがあったら、すぐに聞いて、⾃分がいち早く英語を理解するように努⼒をした。
⾃分から話しかける回数も増やしてみた。ほんの些細なことでも会話をすると、⾃信につながると思ったからだ。
あとみんなの⾔っていることを真似したりしてみた。例えば、「⽔をもらえますか?」「スプーンをください」など、何と⾔っているか、聞き取り実践をしてみた。少しだけ、⼀歩進んだ気がした。
でも、また、失敗をしてしまった。
私のプランニンググループのアクトと、⽇本のカルチャーアクティビティの内容が、かぶってしまったのだ。原因は、私がアクト内容を理解していなかったこと。
また、⼀から考えなおす必要があった。みんなに迷惑をかけてしまう…
責められると思っていたのに、みんなが「次のアクトを何にする??」と話していた。時間がないというのもあったが、みんなの対応がすごくうれしかった。仕上がりは、最悪だったけど、私にとっては、最⾼!だった。
「わからない。わからない。」
そう思っているだけではダメだ…
⾃分で、やれるだけやって、それでも出来なかったら、誰かに相談する。⾃分でため込むよりかは、ずっといいし、がんばってると思う。
⾔葉・英語の壁は確かに⼤きい。でも、まずは実践からだ!とこのキャンプを通じて感じた。少し努⼒をして英語を話しただけで、海外の友達がまた増えた。勇気をもって、英語で話しかけることができたから、つながることができたのだと思う。
⾔葉はやっぱり必要。次回のキャンプまでに、絶対に話せるようになりたい。実践あるのみ。頑張ります!!
東海支部 せいら(CISVネーム)