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第3回 CISV Journey 報告

「Too young to hate~差別や偏見を越えるには?~」

広報プロモーション部会 ウェビナー実行委員 

米田(後藤)真央

2021年2月4日

第3回CISV Journeyは、ウェビナー実行委員と講師フェルナー宮良真理子さんとのZoomミーティングからスタートしました。
 
 お話を伺う中で、真理子さんが初めてCISVビレッジに参加した1963年がキング牧師の有名な ”I have a dream” のスピーチがあった年であること、アメリカ南部で初めて開催されたCISV国際プログラム(VL)であったこと、CBSが密着取材して番組を作ったこと、その番組のタイトルが”Too Young to Hate”で、当時のフィルム映像が発見されデジタル化できたことなどが繋がって、よし!今のBlack Matters Lives につながる差別と偏見をテーマに据えよう!
と企画の輪郭がハッキリしてきました。
 
 差別や偏見ってどうしたら克服できるんだろうね?みんなでコトバを重ねていくうちに、言語化されていなかった自分の思いに気付いたり、新たな境地に思い至ったり、ずっと話し続けていたい、という気持ちになっていく不思議な時間でした。そんな中、自然に飛び出す真理子さんの言葉がとても素敵なのです。スタッフ含めて涙ぐむ人続出。この素敵で贅沢な時間をなんとかCISV Journey本番に持ち込みたい。それには講師との質疑応答よりもパネリストとの座談会みたいな形がいいんじゃないか?
何度もテストを繰り返して、一つ一つ確認し準備を進めていきました。即興のジャムセッションのようで、本番がどんな展開になるのか実行委員一同内心ハラハラしながら当日を迎えたのでした。
 
 そして迎えた本番当日。1963年のVLに参加された真理子さんの物語がレクチャーパートで語られます。キッズとして参加した当時には見えなかったが、数十年ぶりに再会したリユニオンで初めてわかったことがあったこと、日本で初の開催だった1973年セミナーキャンプの真実、その後オーストリアに移られて長きにわたってホームステイの受入をされてきたことなど。
 
 その後はパネリストを交えて真理子さんとの座談会の時間となりました。それぞれの経験を踏まえて差別や偏見を超えていくためにはどうすればいいのか、真理子さんとの対話の中で話題は広がり、議論が深まっていきました。
 
 差別というのは人種差別だけに限った話ではなく、あらゆる世界・場面で、恒常的に数多く存在しています。そして誰しもが偏見と無縁ではいられないのだと思います。偏見なんか持ってない!と思うことそのものが既に傲慢なのではないでしょうか。
 
 こう言われているから…。本当にそうなのか情報をただ鵜呑みにしないで自分で確認すること、相手がどう思っているか聞いてみること。そして自分と考えの違う人たちを理解しようとする想像力、それが求められているのではないでしょうか。
 
 真理子さんは偏見についてこう表現していました。
「分からないと不安じゃない?だから自分の物差しで『こうに違いない』って判断するのよね。それが偏見の始まり。差別につながっていくんだと思うわ。分からなきゃ聞けばいいのよ。又聞きじゃなく自分で確認してみる。分からないことが分かるようになり、結果的に出来ないことが出来るようになるのって楽しいじゃない♪」


【第3回CISV Journey見逃し配信はこちらから】
https://drive.google.com/file/d/1FUherbMmwFZvnUzifs-uD3Fp0FB6Nr7Z/view?usp=sharing

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https://forms.gle/GfcEg75FWjLc6NFh8
 
【coming soon】
2021年はCISV 70周年(世界初のビレッジ開催が1951年)。これを祝して2021年1月30日(土)に、CISV Journey 「新春特別編」を開催します。詳細は1月号のメルマガやSNSでご案内します。