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セミナーキャンプ参加報告「自分と向きあった21日間」

2019年8月10日〜30日、イギリス

2020年7月8日

 キャンプサイトに向かう電車の中、私は日記の最初のページに「今回は絶対に後悔したくない」と書いた。ビレッジやステップアップでは海外の同世代から多くの刺激を受けたが、言語能力のうえで劣等感を感じていたことも相まって、自分から意見を発信することを躊躇していた。だからこそ今回のキャンプでは「自分」を表現することや、海外の同世代と対等に議論することを恐れたくなかった。そして、実際にセミナーキャンプの経験はこれまでのキャンプのそれとは一味違うものになった。
 まず、アクティビティの計画やキャンプミーティングの進行に積極的に関わるようにした。セミナーキャンプは日々の予定や食事の調理にいたるまで、多くのことを参加者のみで決断しなければならないため、意見のうえでの衝突は多かった。その分、ほかの参加者の考えから感銘を受けることも多かったとともに、自分の考えを伝えることを諦めないという強い意志を持って挑むことができた。アジアからの参加者は私一人で言語や流行、ささいな冗談にいたるまでほかの参加者とは大きく異なる文化背景を持っているため、決して順調で心地よい時間ばかりではなかった。しかし、そのような状況に直面することも想定済みだったので、その違いを共有すること自体を楽しむことができた。さらに、かなり早い段階で親しい友人ができたのは自分でも驚いた。そのおかげでアクティビティも自由時間も思いっきり楽しめた。朝早起きしてヨガをしたり、深夜にパンケーキを焼いたり、満点の星空の下で家族、友人、恋愛観についてなどの「深い話」をしたりした時間は忘れない。
 最終日の夜のキャンドルナイトで「ミサキがキャンプ全体に与えた影響はほんとうに大きいよ。」「あなたを知ってシャイな日本人への印象が変わったよ。」と声をかけられ、ものすごい達成感を感じた。自分の課題と真っこうから向きあう機会になり、これからCISV活動を続けていくにあたっても非常に有意義な3週間であった。キャンプで出会った素敵な仲間たちや快く派遣に送り出してくれた家族、さまざまな方面で私を支えてくださった全てのかたがたに感謝したい。

ミサキ(関西支部)