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2020年を振り返って(国際)

副国際理事 大門樹久世

2021年2月2日

ご存知のように2020年のCISV国際教育プログラムは世界的に全て中止になりました。これはCISV始まって以来のことです。各支部の委員のみなさんも先が読めない中、2021年こそはプログラムが開催できることを願って活動してくださっていることと思います。
 
2020年を振り返ると国際も大きく変わりました。
 
まず、直接顔を合わすことができなくなり、会議がオンラインでの開催となりました。アジア太平洋地域会議が4月にニュージーランドで予定されていましたが、オンラインでの開催に変更されました。実際に会って話ができるのが一番良いことですが、国をまたいでの往来が一切できなくなるという混乱した状況の中、同じ時間にオンライン上でお互いの顔を見ながら会議ができたことは大変有意義でした。
 
また、国際事務局の運営資金の大部分は、プログラムの参加費で賄われています。ですからプログラムが開催されないということは、ほぼ収入がなくなることを意味します。日本協会の各支部の運営資金の一部には会費収入がありますが、国際にはそのような収入がないのだという点を再認識した1年でした。国際事務局はプログラム中止の影響を直接大きく受けましたので、支出を削減し、本部のあるイギリス政府の支援金を受給するために職員が一時休業したりして、なんとか乗り切ろうとしています。
 
しかし、このような状況下でも、ベルギー、ドイツ、チリの若者の有志が、キッズを対象としたオンラインでのプログラムを開催し、日本から参加した子供たちも楽しい時間を過ごしました。関東支部もオンラインでのYMプログラムをこの冬開催しました。前例が役に立たず、何をしたらいいのかわからない中でも、すぐに行動し、実行に移しているのは大変素晴らしい事だと思います。
 
国際では、make 2020 count(2020年を有意義にしよう)と銘打って、支部や国で行なった行事を申告し、プログラムは無くなっても、「これだけの活動を支部や国で行ったよ!」とみんなで盛り上げていこうとしています。
 
今CISVは大きな組織になっていますが、最初は強い思いを持った少人数の人たちから始まりました。こんな時こそ当初の方たちに思いを馳せ、目標をもう一度思い起こし、この事態が収束した後、さらなる発展に向けて新たな一歩を踏み出せるように気持ちを高めておければと感じています。

 

表紙の写真は2018年にオランダで開催されたGolobalConferenceでの集合写真です。

またこのようにみんなで集まれることを願って・・・。