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With コロナの時代に国際プログラムを行っていくために

■STC部会長 野田百合子 Withコロナの会報告

2021年11月28日

新型コロナウイルスの影響で、CISV日本は2020年も2021年も対面の国際プログラムの派遣、開催ができなかった。では2022年はどうだろう。感染状況には波がある。でも世界からコロナがなくなるまで何もできないとしたら、かなり先まで待つことになる。そんな中、ヨーロッパではこの冬10個以上対面のYMが開催される予定だし、来年の夏にはさらに多くの国で国際プログラムが再開されるだろう。だから日本でも、コロナが去るのをただ待つのではなく、Withコロナの時代に国際プログラムをどうやって実現していくかを少しずつ考え始めた方がいいのではないか。そのような思いから、10月16日、オンラインJAMの一部として「CISV Withコロナを考える会」をSTC部会ほか有志で企画実施した。

当日は50名以上がオンラインで参加。Zoomのブレイクアウトルームで、JAMボードというオンラインのホワイトボードツールなども活用しながら、小グループのディスカッションを行った。

話し合い①は、CISVにおけるコロナの影響と、2022年度CISV活動をする上で大事にしたいことについて。コロナ禍でもオンラインでかなり何でもできたというJBの体験、難しい状況でも歩みを止めたくないという意見、そしてこの2年間新しい人がほとんど増えなかったため人材不足に悩んでいることなどが話された。

話し合い②では、Withコロナの中で大会を開催するとしたら起こり得ることをブレインストーミング。キャンプ前にもキャンプ中も、今までなかったようなことがたくさん起こり得る。そして先が見通せず、状況が次々と変わる中、多くの判断が求められる。考えれば考えるほど、これはしんどいなと実感し、みんなで頭を抱える場面もあった。来年はそのしんどさも想定した上で、互いに労い励まし合いながら、大事なことを見失わないというのが必要になってくるかもしれない。

そして、話し合い③では支部ごとに分かれ、2022年を充実した年にするために、支部として大事にしたいことやその方策について話し合った。このような状況で派遣、開催するには、支部内のメンバー同士や派遣する親御さん、日本に来る各国の人たちとのコミュニケーションがいつも以上に重要になってくる。そんな声も多く聞かれた。

この会を通して、各グループで話されたことは様々だ。話し合いはこれからも続くだろうし、今回何か明確な結論が出されたわけでもない。CISVはボトムアップで、上が決めてくれることはごく一部。だから、自分たち(主に支部レベル)で話し合って決めていくことが必要になる場面も多い。それはなかなか大変なことだけれど、ボランティアの醍醐味の一つでもあると思う。

2022年、国際プログラムが実現できてもできなくても、特別な年になるだろう。いつもと違う年は、いつもと同じやり方では乗り切れない。だからこそそれぞれが、既存の枠にとらわれず、やれること、やりたいことをやっていいし、それがCISVを作っていくことにつながるのだと思う。2022年が、自分たちそして子どもたちにとって充実した年になるように、みんなの創造性と対話が十分に発揮されるといいなと心から願っている。

 

※各支部の委員の方は、今回の話し合いの記録が参照できます。関係者にお問い合わせください。