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関西支部PPAPビレッジ開催報告

(7月30日~8月26日、大阪)

2017年8月26日

 7月30日から8月26日まで大阪にて、関西支部主催の「PPAP: Positive People Arigato Power」ビレッジが開催された。

 自分が昔受けた恩恵を今回の子供達に返そう。それが、昔僕たちの世話をしてくれた人達への恩返しになるに違いない。大会委員長としての自分のコンセプトは感謝を繋げることでした。サイトが決まったのは昨年の6月。僕と同時代にリーダーをされた安達譲先生が園長を務められている幼稚園をサイトとしてお借りしたい、僕の3年越しの申し入れに、先生が熟考の末出してくれた答えは「是非使って頂ければ」でした。この瞬間にVLの成功は半分約束されたようなものでした。
 そして、もう一つの大切なピースはスタッフ。しかし、ここで日本のCISVの人材難に直面します。4週間通して入れるスタッフが中々現れない。検討の末、主婦で子持ちではありますが経験豊富な塩谷はづきさんのスタッフ起用を決定。安達先生にご協力頂き、日中はお子様を園に預けてスタッフ業、夜は母親業(園に滞在)という新しい形に挑戦しました。
 そんな新しいサイトと新しいスタッフの形でのVLでしたが、参加者達はとても楽しんでくれたようです。中央の人工芝のグラウンドではキャンプイン直後まだ自己紹介もしていないのに子供達がサッカーを始めましたし、訪れた誰もが口を揃えてサイトの素晴らしさを讃えていました。スタッフと母親の両立も当初懸念された問題は起こらず、本人は最後までやり遂げてくれました。幼稚園だから出来たのでしょうが、ダイバシティの思想で人材難を克服したのはCISVらしい事例ではないでしょうか。
 そして何より支部のサポートは、参加者からこと有る毎に感謝の気持ちを頂くくらい素晴らしいものでした。食事が美味しい、民泊が楽しかった、差入れが有難い等々。オープンデーには会員のみならずOBや他支部から、また近隣の中学生や幼稚園の保護者の方など300名を超える方に来て頂き大盛況でした。挨拶に立ったディレクターのボビットが感極まるくらいその場の空気はCISV LOVEや感謝の気持ちに満ち溢れていました。感謝を繋ぐこと。幼稚園の空に掲げられたCISVフラッグを感慨深げに眺めていた安達先生も、そして連日来てくれた支部の皆さんも同じ気持ちで今回の子供達の笑顔の為に協力してくれたのだと思っています。そんな感謝のループでCISVは成り立っていると実感しました。
 子供達は何を感じ取ってくれたでしょうか?支部宛ての感謝状には”I like Kansai chapter.”と言う言葉が記されています。彼らがここでの体験を踏まえて、将来支える側に回ってくれたらこれほど嬉しいことはありません。例えそれが僕の知らないうちに何処で成し遂げられようとも。

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(大会委員長 山下行理)