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ミャンマーIPP共催報告

2018年12月22日~2019年1月4日、ヤンゴン

2019年4月20日

 2018年12月22日〜2019年1月4日までCISV日本・ミャンマー共催のIPPに、日本よりスタッフ2名、参加者3名が派遣された。
 スタッフとしての派遣が決まった松尾早恵と西恵里奈は、まずミャンマーという国について勉強することから始めた。現地に住んで23年になるCISV Myanmar兼Partner Organizerの岩崎ひとみさんの力もお借りして、プログラムを組み立てる中でミャンマーについてたくさんのことを教えてもらった。また日本で本を読んだり、映画を見たりと、知れば知るほど複雑で奥深いミャンマーという国に魅了された。
 今回のIPPのテーマは「Overcoming Boundaries」。このテーマにも複雑で奥深いスタッフの意図が隠れている。ミャンマーの「boundaries」というと今国際的にも話題となっている民族問題に終始しがちであるが、今回のIPPでは、よりテーマを身近に感じてもらうため、自分と他者の間に存在する「boundaries」(偏見やステレオタイプなど)、また自分自身のなかに存在する 「boundaries」(自己肯定感や自信など)へと昇華していって欲しいという思いを込めた。テーマについては、IPPのプログラムの特徴の一つである、テーマを各国のコンテキストに落とし込み、参加者全員で考えるtheme based activity (TBA)を通しても、各国そしてミャンマーの実情を踏まえ考え学んだ。
 プログラムの中盤には、IPPの特徴の2つ目である現地の他団体と協働で実施するHands-on projectの現場として、ミャンマーでは珍しい多民族の子供達が共生する児童養護施設を訪れた。300名を超える児童にCISVアクティビティを通して彼らの持つboundariesを乗り越えてもらうことを目的とした訪問であった。しかし、彼らと日々生活する中で自分自身がもつ「boundaries」について気づく機会や、また自身の日本での生活を思い返すきっかけにもなった。
CISVのプログラムに参加することは、様々な考え視点の人の出会うことで自分の「boundaries」を徐々に取り除くことのように思う。


(ディレクター 松尾早恵、スタッフ 西恵里奈)