CISV Journey第7回目のウェビナーは、Youth Meeting（以下YM）・International People’s Project (以下IPP)・Mosaic(以下モザイク）について取り上げました。それぞれのプログラムの歴史を振り返り、特徴について絢子さんと共に深掘り、魅力を探りました。
YMの起源は、ヨーロッパで開催されていたクリスマス・ニューイヤーミーティング、イースターミーティングです。近隣国のCISV経験者がホリデイに仲間と集い楽しみ、時にはCISVの未来について語り合う場でした。そんなYMについて、シロシはインタビューの中で、「たとえ悔しい思いをした短い8日間だとしても、それには意義があり意味があり、次の活動への大事なステップになった」と話していました。
YMには年齢や期間設定が様々でしたが、2022年度からは年齢が制限され、2週間以上のYMが推奨されていきます。このタイミングでYMの起源や意義について再考することは、今後のプログラムについて考える良いきっかけになったのではないかと思います。
このように現在CISVでは、プログラムを見直す動きがあり、来年度から大人が参加出来る国際プログラムがなくなることに決まりました。上記の19歳以上が参加できたYMの他に、中止が決まったプログラムがIPPです。
IPPは各国から集まった参加者と共に、地域の団体や人々と関わりながら共に活動していくというプログラムです。IPPが開催され始めたのは1990年代後半。比較的新しいプログラムですが、IPPもCISVのメンバーが守り続けてきた大切なプログラムの1つです。ウェビナーにスピーカーとして登場してくださったIPP国際トレーナーのゆりぼうへの最後の質問は、「IPPのどんなエッセンスを今後残したいですか？」でした。しかしながらゆりぼうは、「この質問はとても答えにくい。なぜならIPPはプログラムだからこそ良いし、それは代替えできないと私は思うから」と言いました。
長年CISVの今と未来のために力を尽くしてきたゆりぼう。そんなコアCISVerの彼女が1つのモチベーションとして大切にしてきたプログラムがIPPです。今あるプログラムを大切にすることは、今いるボランティアを大切にすることとイコールであるように思いますし、たとえ目立たなくても、CISVを支えている大事な要素であると考えます。中止が決まってしまったIPPですが、その魅力や意義を皆様にお伝え出来ていたら光栄です。
最後に紹介したモザイクは地域活動を中心に行うプログラムです。「モザイクは現在大人が参加出来る唯一の公式プログラムです」とウェビナーの中でお伝え続けましたが、実はこのモザイクも、年齢が制限されるなど、変更の可能性があるプログラムの一つです。
私自身2001年に初めてローカルワーク（現モザイク）について学び、CISVが地域と共に活動し、CISVをより多くの場所に還元することの大切さを感じてきました。それに加えモザイクは、CISVのボランティアをCISVで繋ぐ大切なツールの1つだと考えてきました。そのため、このプログラムにも参加者の年齢制限が設けられる動きがあると知った時、大きなショックを受けました。
私はこのCISVの新しい流れについて、意見を聞いてみたいと思い続けてきた人がいました。それが今回インタビューを受けていただいたコロンビアのJuancaです。彼は2001年にタイのJASPARCにIJRとして参加し、CISVが地域で活動していくことの大切さやローカルワーク（現モザイク）の大切さについて熱く語り、その後もCISV国際の中心となって活動していた仲間でした。彼はこの流れをどう思っているのだろうか。私は思い切って話を聞くことにしました。今の私の気持ちを話し、彼の思いを話して欲しいと依頼し、快諾いただきました。
モザイクの歴史やNYテロ事件を背景にした世界情勢とCISV内部の動き。現在のCISVの流れを受けた今後の展望。CISVをよく知り、現在も社会起業家として働くJuancaの思慮深いお話を聞けました。そしてこのお話しに、ゆりぼうが素晴らしい翻訳を付けてくださいました。
ウェビナーのアンケートに、他国の動きや外国の話も聞きたいという意見をいただいていましたが、今回のインタビューはそれらのリクエストに最高の形でお答え出来たと思います。
現在CISVは変化の時ですが、世界はより想定外の変化の時となっています。この状況を少しポジティブに受け止め、これからのCISVについて再度見直すようなウェビナーになったように思います。
ご出演いただいた皆様の素晴らしいお話が詰まっています。
ぜひ見逃し配信をご視聴ください。
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