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CISV国際より:COVID-19に伴う夏プログラムについて

2020年4月6日

CISV国際より:COVID-19に伴う夏プログラムについて

CISVファミリーの皆さんへ、

国際理事会は先ほどミーティングを終えました。私たちが議論をし、何かしらの決断を出したのではないかと多くの皆さんが予想していると思いますので、その結果をいち早くお知らせしたいと思います。
国際理事会は、不可抗力事態として、2020年6月~8月のすべての国際プログラム、国際イベント、(複数国にまたがる)地域イベントを中止するということを全会一致で決めました。
これは世界的にもCISVにとっても、前例のない事態です。この決断は私たちにとっても非常に苦しいものでした。けれども、現時点でこれがCISVにとって正しい道だったと感じています。
* 決断の根拠
私たちは、参加者とすべてのCISVerにとっての安全と幸福を常に第一に考えています。この決断を下すにあたり、直接的な健康上のリスクのみならず、その他のリスクも検討しました。
国際理事会は、下記の点を考慮して決断を出しました。

  1. アンケート調査の時点で、最終的な決断を出すまであと数週間は待てると答えた国は48%あったが、この数日の外部からの情報を見る限り、数週間後にも世界的な状況は明確にはならないだろうと考えた。
  2. 6月までに健康上のリスクが抑えられたとしても、学校や大学が長期休みをずらすことによってプログラムがさらにキャンセルされるリスクが高い(キャンプサイトが使えなくなる、スタッフ、リーダー、参加者が休みでなくなるなど)。
  3. CISVがいくつかのプログラムを安全に開催できたとしても、ギリギリになってキャンセルするデリゲーションが出たり、デリゲーションが全員揃わないまま派遣されたりする可能性が高かったりして、プログラムの質に具体的に悪い影響を与える可能性がある。
  4. 現在の状況下では、トレーニングやデリゲーションでの準備、開催の準備を十分に行うことができず、プログラムの質に影響を与える可能性がある。
  5. 現在の状況を見ると、今後も非常に多くの不確定要素がからんでくることが予想される。今、全体で決断を下すことで、我々はグローバルな組織として一丸となり、この状況からの回復策やクリエイティブな代替案を求めるよう私たちの力をシフトチェンジすることができる。

* 決断のタイミング
ご承知の通り私たちは、次々と変わる状況を注意深く観察し、各国と緊密に連絡を取り合って状況を把握しようと努めてきました。今週早くあるいや先週の時点で、各国に聞いたりせずにもっと早く決断を下すべきだったと考える人がいるのも承知しています。それももっともな意見だと思います。けれども国際理事会は、草の根の組織として、まずは各国からの意見を集めるのが正しい方法だと考えました。この決断が各国にも影響を与えるからこそ、なおさらです。したがって、より多くの情報に基づいた決断ができるという意味で、この方法も正しいと信じており、これからもそのようにしていきたいと考えています。
* 今後の予定
さて今や私たちは、ギアチェンジをして、前に進むことに力を注ぐときです。支部開発部会(Chapter Development Community:国際支部開発委員会や地域コーディネーターなど)は、各国の現状を把握し国ごとの計画を策定していくためにこの先数週間の間に国別にヒアリングを行います。そのため今後各国に連絡して、日程調整をします。支部開発部会からの連絡をお待ちください。
質問が多く寄せられていますが、即答できないものもあります。この先数週間で、委員会、地域デリバリーチーム、各国と連携して、以下のような質問への答えを考えていく予定です。
質問の例:

  • 2020年12月~2021年1月にプログラムを延期したり、追加開催したいときにはどうすればいいですか?
  • 2021年のプログラムで年齢制限に例外規定を設けますか?
  • ホスピタリティポイントへの影響は?
  • CISV国際の準備金をどうやって再度貯めていきますか?(今年収入が大幅減になるため、準備金を使ってしまうので、その後それをどうやって貯め戻すか)
  • この状況に耐えられない国をどのような方法で支援できますか?
  • 参加者や参加家族のために代わりのプログラムを提供できますか?
  • (この件以前にCISV国際の最大の関心事であった)プログラムレビューあるいはその他の動議については、いつ投票しますか?


質問はこれだけではありません。これらのことを話し合っていくうちに、さらに追加の質問が生れてくるだろうとも考えています。

皆さん、あるいは皆さんの国のCISVerには質問、アイディア、考えなどが色々あると思いますし、それらを共有したいかと思います。そのような場合は、(オンラインでの)タウンホールミーティングやメールで私たちに直接おしえてください。さしあたっては、私たちが皆さんの意見を集約して、CISV国際全体の取り組みを調整し、関連部署に皆さんの意見がきちんと届いて対応できるようにしていきたいと思います。これからも、CISV国際のボランティアとスタッフは、各国CISV協会にも直接連絡していきます。
これは私たち誰にとってもまったく新しい状況です。共に協力して、クリエイティブな解決策や回答を導き出し、健全な組織としてこの状況を乗り越えていきたいと考えています。そのために、まずは私たちに時間をください。委員会や地域デリバリーチームと検討して、できるだけ早く皆さんに情報を提供します。
これはCISVファミリーのみならず、多くの家族やコミュニティがここ数年で直面している中では間違いなく最大の試練です。私たちが(創始者)ドリスのレガシーを生き続け、そして次の70年に引き継いでいくためにも、CISVをCISVたらしめる価値観や強さがこの数か月の間必要不可欠になるでしょう。ボランティア、各国、各支部、国際事務局、地域デリバリーチーム、国際理事会、私たち誰もがCISVです。共に立て直していきましょう。
よろしくお願いします。
エイナヴ(会長)&ガビィ(事務局長)
CISV国際を代表して
※この文章は、3月29日と30日にCISV各国協会と関係者に送付されたメールを、野田百合子理事が日本語に翻訳し、編集部でメルマガ用に纏めたものです。
ご質問・ご意見がありましたら、国際理事(trustee@jp.cisv.org)にお問合せください。
※CISV国際のホームページには、COVID-19に関する情報が纏められていますので、ご興味のある方はご覧ください。
https://cisv.org/about-us/news/covid-19/

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