CISVJourney第II部全4回を7月に終えてやっとほっとしています。昨年秋、私が知るCISV1970年代半ばから2000年頃までの時代や出来事を話すというご依頼がありました。長年実活動から離れているため、私に何ができる?という思いでした。ところが不思議なことに記憶を口に出してゆく毎、過去のことが思い出され、又その当時何を思っていたかも甦るものなのですね。
第2部ではCISV各プログラムを通して、それが提案された時代背景、動機から掘り起こして今に至るまでを見て来ました。
そのプログラムの項では、あえてVillageの特集をしませんでした。Villageは1951年ドリス・アレン博士が始められた特別な、いつの時代でも子ども達の11才という成長過程のほんの一瞬をとらえたプログラムです。Journey第1部では、プログラムはVillageのことが語られました。第2部インタビュイーの発言の底で流れるのはVillageの経験でした。「Youth Meetingに参加、Step up参加者の私はVillageへ行った経験がある。」そのかすかに見えるVillage経験をそのまま残し、そこから見えてくる「Village プログラム」を大切にすることにしました。そこであえて第2部ではVillageは取り上げないとした訳なのです。
将来いつの日かVillageの魅力をありとあらゆる方向から議題にし、語り尽くして頂きたいと思います。2時間や3時間では語りきれない事柄や個人の、それぞれ熱い想いがあると思うからです。
CISVは大きな変革へ向かっているとうかがいました。既にこの20年で世界的にも大きな出来事(2001,2011)を経て、安心できる教育的なプログラムを提供できる団体に変化して行っていると感心していましたが、更なる方向に向かっているようです。その一環、プログラムの見直しで、IC、IPPなど撤退とのことです。決定はしてしまったけれど、どうしてもその価値や意義があると思い、消滅することに「反対」し、形は違えてもプログラム再実行したい、という声も直接聞きました。CISVの歴史でも、変化を求める風があって、行きつく所まで行くとその揺り戻しがあり、皆の良識的マイルドな線に納まる、ということが繰り返されているように思います。そのようなことはどこの社会でも同様と思いますが、何故かCISVの良識を心底信じている自分を感じています。
JBの項はやっと繋がった思いがしました。
全ての大人の思いは「あなた方の貴重な体験を生かして大いに羽ばたいてくださいね。それからそれを繋げて行くのですよ」ということに尽きるでしょう。時代時代のJBはそれをしてきました。今後どうなるのでしょう。期待するばかりです。
私はこのコロナの状況下、実行委員会の皆さまとJourney第2部計4回を一緒に創り上げることが出来て大変幸せでした。実際に関わった方々の生の声を集めてそこから出て来る事実を見せたいという思いは初めからでしたが、だんだんにご覧の形になって行きました。実行委員達(実際は3名乃至4名)の実にフレキシブルというか、いつまででも変更可能、最善を尽くす、そしてリラックスして事に当たる態度に本当に感嘆しました。この半年以上、週平均2.3回の会合、材料集め、動画収録、原稿推敲、実際の読み合わせなどを経て毎回出来上がって行きました。いわく部活だそうです。Special Thanksはぜひとも載せたかったのですが丁寧な形で実現してくださいました。9月からの第3部も期待しています。
全てのご協力くださった皆々様に感謝です。ありがとうございました。